2022年11月24日木曜日

PENTAXカメラ用のリモートレリーズ装置を作成した

【背景】

PENTAXのカメラをSharpcapに繋いで電子観望したいという要求があった。

そこで、ASCOM Driver for DSLRを改造して、PENTAX KP, K-1(II), 645Zに対応させた。

https://github.com/yreeen/ASCOM.DSLR

https://hiroooo000-blog.hatenablog.com/entry/2022/08/31/000406

これはRICOH Camera SDKを経由してカメラを制御しているのだが、残念ながらPENTAX部門がRICOH内で独立状態となり、SDKをメンテする人がいなくなってしまった。

結局、2022年10月ごろにRICOH Camera SDKは公開停止となった。

しかも、最後までバルブ撮影がサポートされなかったため、Mモードで30秒までしか露光できない…

【背景おわり】


そんなわけで、どうにかしてバルブ撮影するためにPC側からリモートレリーズを制御できるデバイスが欲しいと思いまして秋月電子さんのサイトを眺めました。

で、Arduino nanoが思いのほか高い(3560円もする!)わけです。

そういえばRaspberry Pi PicoがArduino IDEから弄れるという話をきいていたので、こっちの価格を見てみたら770円で買える。

M-16132】 Raspberry Pi Pico 

【I-07360】 2回路入フォトカプラ フォトリレー 350V0.12A TLP222G-2
【C-05750】 2.5mmΦステレオミニプラグ MP321
【P-13012】 耐熱・細径シールド線 3m(KPPV-SW 7/0.18×2C) 2芯シールド

これでだいたい2000円くらい+送料。フォトカプラの内部LEDの電流制限抵抗には手元に転がっていた100Ωのものを使います。





だいたいこんなイメージ。フォトカプラの型番が違いますが、適当に読み替えてください。

















届いたパーツを適当に組んでいたら、ケース買ってませんでした(´・ω・`)

コンビニうろうろ… ケース的なもの…

フリスクでいっか☆












ケースに現物合わせで穴開けて、うまいことはんだ付けして、ホットボンドで固定して…












できあがり!

適当にコードを書いたら完成です。

そのうちASCOMドライバと連携できるようにドライバを改造しますが、今日はここまで。

完全に自分向けの改造なので、変更したドライバはどうやって公開するかなど検討しないといけませんね…



const int focus_pin = 1;

const int release_pin = 2;


void setup() {
  // put your setup code here, to run once:
  Serial.begin(9600);
  // make the pins outputs:
  pinMode(release_pin, OUTPUT);
  pinMode(focus_pin, OUTPUT);

}

void loop() {
  // put your main code here, to run repeatedly:
  bool focus_flag = false;
  bool release_flag = false;
  while(Serial.available() > 0)
  {
    char c = Serial.read();
    switch(c)
    {
      case 'F':
      focus_flag = true;
      break;

      case 'R':
      release_flag = true;
      break;

      case '#':
      goto endpoint;

    }
  }
  endpoint:
  if(focus_flag)
    digitalWrite(focus_pin,HIGH);
  if(release_flag)
    digitalWrite(release_pin,HIGH);
  delay(1000);
  digitalWrite(focus_pin,LOW);
  digitalWrite(release_pin,LOW);
 
}

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